ある出版社からお話をいただき、英書”Project disasters”を翻訳しています。夏までには、発刊の予定です。
同書には、アポロ13号とタイタニックの話が繰り返し出てきます。翻訳の調査で、それぞれのビデオ(DVD)を観てました。すると、同じようなメッセージが両方に出てきます。一方は、沈みゆくタイタニック号の甲板で最後まで演奏を続けた室内楽のバンドのメンバーが発する言葉です。そして、もう一方は、たたみかける苦境の連続をしのいだアポロ13号がいよいよ地球への帰還をかけてて大気圏に突入する前に、指令船の中の 3 人の宇宙飛行士が交わす言葉です。「ここまで諸君と一緒にやってこれれたことを感謝する」極限状態で発せられた言葉が、軌を一にするものであるのは興味深いことです。
そういえば、WBC の日本の優勝を決めたとき、王監督が言われたのも「このチームを指揮できたことを感謝したい」というものでした。
エッセイ
Project disasters
2006/05/17 中嶋 秀隆