システム業界では、情報処理技術者試験というものが年に2回(春・秋)実施されている。
毎回、多くのシステムエンジニアがこの試験にチャレンジしている。
(自発的か社命かは別にして・・・)
私は、この試験対策を担当することもある。
このなかのひとつの区分にプロジェクトマネージャ試験というものが存在している。このプロジェクトマネージャ試験には論述式試験(いわゆる論文)も含まれている。与えられたテーマ要求に対して、プロジェクトマネージャとして、どう考え、対応したのか(対応するのか)を120分という制限時間のなかで論述するものである。これはひとつのプロジェクトである。
制限時間内に、合格レベルの品質で、自分の能力のみという限られた資源を
投入し、論文を完成させなければならないからである。
残念ながら不合格となってしまい、次回にリベンジを誓う方も多い。
その方たちの感想(教訓ではない!)で多いのは、以下の内容である。
・時間が足りなかった
・思いつくままに論述したら、支離滅裂になってしまった
・試験問題が要求している内容を論述せずに、自分の書けることを 書いてしまった などなど
失敗プロジェクトの感想そのものである!
成功プロジェクトにするための秘訣はつぎのとおり。
【1】試験問題(ステークホルダー)の要求分析
【2】論文シナリオの策定
【3】時間内でそのシナリオを論述するための実行・進捗管理
【4】(合格、不合格にかかわらず)次につなげるために教訓を得る
我々のまわりのものごとは、プロジェクトマネジメントが活用できることが多い。
最後にひとこと!
同じやり方を繰り返しても、違う結果は生まれない・・・