オグルヴィ語録

2007/05/01 香月 秀文

士の下で視聴者調査英国安全保障調整局37歳でニューヨークに広告会社設立世界屈指の国際的広告会社オグルヴィ&メイザーを築く
このように伝説的な人物が50年以上のわたって書いた論文、手紙、プライベートメモが出版された。この中でリーダーに当てたメモがある。
「賢人への一言」かなり前に、私は自分がこの商売のいくつかのジャンルに才能が無い、あるいは関心がない、あるいはその両方だということに気づいた。とりわけ、TVの番組編成、財務、管理、CM制作、そしてマーケティングはだめだ。そこで私は、自分が弱い分野に強い人材を雇った。賢人(シンジケート・ヘッズ)の諸君も、ある分野においては強く、ある分野には弱い。私の忠告に従いたまえ。君の弱点を補う人間を右腕にすることだ。
君が制作に強く戦略に弱いなら,よい戦略家を右腕にすること。君が戦略に強く制作に弱いなら、制作の天才を右腕にせよ。自分のセンスに自信がない、あるいはセンスなど元々まったく持ち合わせていなかったら、一部の隙もない卓抜なセンスを持ち主を右腕に持て。君が印刷媒体のコピーを書くのに向いていて、TVのコピーは苦手なら、その逆の人間をそばに置くこと。(諸

君の中には、TVには強いが印刷媒体はからっきしという人もいる。)商品パッケージが弱点なら、その分野に秀でた人間を常にかたわらに配置せよ。自分と同じ弱点を持つ人間を要職において、弱点の上塗りをするな。しかし、自分にはセンスが皆無だとか、TV制作には飽き飽きだとか、戦略に関して無力だなどと、自分で認めたがる人間がいるだろうか?
それが何より問題だ。人間、頭ではわかっていてもついつい自分と同じ考えやタイプの人間を回りに置きたくなるものです。わかっていることと実際に実践することには大きな開きがあります。実践した人間が大きな成功を掴むことができるようです。