ビジネスメールの書き方の基本について_その⑩

2015/03/18 村松 かすみ

●「お礼メールの基本」
ビジネスメールは、「連絡事項を相手に伝える」ということ、「何十件も返信しなければいけない」・・・といったことで事務的になりがちですが、ちょっとした心がけで、相手との関係を良好に保つポイントの一つとして「お礼メールの基本」を押さえておきましょう。

先のビジネスメールの基本において、「件名は、内容をひと言で表す」ということを説明しました。お礼メールにおいしても、「件名」を読んだだけで、何についてのお礼であるのかを明確にすることが大切です。件名が「ありがとうございました。」だけというのは避けましょう。

お勧めの例:
「セミナー参加へのお礼」
「○○の資料送付のお礼」
「出欠連絡のお礼」

といった具合に、簡潔に「何について」のお礼であるのかがわかるようにしましょう。

お礼メールの本文の中で、「ありがとうございます。」という言葉を連続で使うのも避けましょう。感謝の気持ちを込めて、繰り返し使いたくなるのはわかりますが、逆に気持ちが薄れてしまうような印象になります。

悪 い 例:「ご連絡いただきましてありがとうございます。
また、昨日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございました。」

お勧めの例:「ご連絡いただきましてありがとうございます。
また、昨日はお忙しい中お時間をいただき感謝しております。」

「ご連絡いただきましてありがとうございます。
また、昨日はお忙しい中お時間をいただき、重ねてお礼申し上げます。」

メールでは、直接相手の顔が見えないだけに、流れ作業になって返信することがないようにしましょう。言葉選びは慎重に、相手への配慮を心がけたメールを送りたいものです。