プロジェクトは段階を経て進めるのがよいというところから、一連の段階としていくつかの考え方が示されている。
典型的なのが、『PMBOK?』の5つのプロセスだろう。つまり、
1.立ち上げ
2.計画
3.実行
4.コントロール
5.終結
というものだ。
しかし、それほどきれいには進まないのが現実のプロジェクトだ。「ユーフォリア」(euphoria、多幸症)という言葉をご存知だろうか。「自分の健康・境遇に幸福感を抱き,病的に嬉しい気分を示すこと 」 だそうだ。これを皮切りに、惨憺たる5つの段階が展開することがあるのを、プロジェクトに多少の経験がある人なら同意していただけるのではないか。すなわち、
1.ユーフォリア
2.理解の開始:「意外に手ごわいぞ」
3.泥沼:「どこまで続くぬかるみぞ」
4.参加しなかった人への賞賛、そして「依頼者こそ諸悪の根源」
5.打ち上げ:「一刻も早く忘れたい」
こんなことにならないためには、プロジェクト・マネジメントの定型化(documented)された標準手法を実践されることをお勧めします。
エッセイ
プロジェクト・マネジメントの段階(ジョーク)
2004/04/01 中嶋 秀隆