割り込み(interrupt)

2023/11/23 中西 全二

大昔、私が学んだシステムの考え方である「割り込み」について、今回はプロジェクトマネジメントの観点から考察してみたい。専門用語が頻出することをお許しいただきたい。

割り込み 【interrupt】 インタラプト

割り込みとは、コンピュータのCPU(中央処理装置)に現在実行中の処理を一時中断させ、強制的に指定された処理を実行させること。また、CPUに伝達されるそのような処理要求。 (IT用語辞典 e-Words より引用)

簡単に例えて言えば、以下のようなことである。

<1>コンピュータ(組織)に対して、プログラム(プロジェクト)からエスカレーションする。

<2>コンピュータ(組織)から、プログラム(プロジェクト)に介入する。

前者<1>については、あらかじめ、どのような状況になったらエスカレーションするかの閾値およびエスカレーション先を明確にすべきである。

後者<2>については、予測型プロジェクトならば「フェーズゲート」、適応型プロジェクトならば「スプリントレビュー」のタイミングということもできる。

いずれにしろ、組織内でプロジェクトが暴走しないための仕組みととらえることもできる。

閾値 【threshold】 しきい値 / スレッショルド

閾値とは、境界となる値。その値を境に、上下で意味や条件、判定などが異なるような値のこと。 (IT用語辞典 e-Words より引用)

このように考えてみると、実は「変更」も「割り込み」の一つととらえることができる。もちろん、「変更」という概念は、「承認された計画」を変更するという意味であり、「承認された計画」が存在することが大前提である。

「割り込み」、「変更」はネガティブでなく、ポジティブなものであると、私は考えている。