私の知人に学生時代、自動部のメンバーであった人がいます。自動部の活動の一環で、学生時代にすでに日本国内の全都道府県に足(車輪)を踏み入れたとのことです。
その人はコンピューター会社に就職しました。30年ほどたった時期に顧客である自動車会社との間で品質問題が発生し、責任者としてその処理する必要があります。
問題の原因を調査すると、こちらに非があることは明らかで、弁解の余地はありません。その人は、謝るしかないと心を決めて、顧客を訪問しました。会議室に通されて待っていると、顧客の責任者として工場長がやってきました。
その工場長は、なんと、学生時代の自動部の仲間だったのです。おかげで、品質問題の打合せはスムーズに進み、丸く収まったとのことです。
これは、ステークホルダー・マネジメントの恵まれたエピソードと言えるでしょう。あなたにも、これに似たエピソードがありませんか?
エッセイ
ステークホルダー・マネジメントのエピソード
2018/10/17 中嶋 秀隆