HAY DAY(ヘイ・デイ)で学ぶネットワーク

2014/09/10 中 憲治

スマートフォンのアプリに「ヘイ・デイ」というゲームがある。 一言でいえば農場経営をテーマとしたゲームであるが、実に奥深く次第に深みにはまっていく。

農場経営の最初は、農地を取得して、小麦や大豆、トウモロコシなどの作物を作り収穫し、 それを売ることからスタートする。作物はそれ自体を売ることが出来るし、 家畜を育てるための餌に使える。作物を売って得たお金で牛や鶏、豚などの家畜を購入できる。
家畜を飼育した成果物としては、牛乳、卵、ベーコンが得られ、これらも販売できる。また、パン焼き釜、パイ焼オーブン、製糖機、チーズやバターを作れる乳製品工場を調達すれば、 それぞれ、パン、パイ、砂糖、乳製品を作りそれを販売できる。

作物には生育期間、牛乳、卵も家畜に餌やりから収穫するまでに必要な所要期間が設定されている 。パンや、チーズが出来るまでの時間も決まっている。加えて、ある製品を作る為には、 幾つかの作物、材料が必要となる。一例を挙げてみると、チーズケーキを作る為には、 チーズとクッキーが必要である。チーズを作るには牛乳が必要であり、クッキーを作る為には 小麦粉と卵と砂糖が必要となる。卵を得るためには鶏を飼っている事が必要であり、 かつ鶏の餌が必要となる。鶏の餌を作る為には、トウモロコシと大豆が必要である。

このように、ある成果物を得るためには、それに必要な成果物が事前に準備 されていなければならない関係が成立している。成果物間の依存関係とそれぞれ の成果物を得るための所要期間がある、すなわちネットワークが成立する条件が揃っているのだ。
私は、スキルやツールをうまく使いこなすこと、考えるプロセスに習熟するためには、 日常の身近な事に使ってみることが大事だと考えている。

「ヘイ・デイ」のゲームは、ネットワークを学ぶためには最適なゲームだと思える。