小保方 晴子さんの言葉

2014/02/12 中 憲治

「夜寝る前に、明日失敗したらもうやめよう、今日一日は頑張ろう、明日一日だけ頑張ろうと続けてきて、いつの間にか今日に至りました」
STAP細胞を作成する方法の発見で、一躍世界中のニュースで取り上げられた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター・細胞リプロミラミング研究ユニットリーダーの小保方晴子さんのインタビューでの言葉です。
ノーベル賞ものと絶賛されているこの発見ですが、生命科学界の常識を覆す発見はその過程における幾つもの障害を乗り越えた結果と言えるようです。

この言葉を聞いて、2010 年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏の言葉を思い出した。根岸氏は「ノーベル賞に匹敵する発見などには「セレンディピティ」が必須とよく言われるが、それは必要な10条件の内の一つでしかない」と述べ、その 10 条件の3つに⑧探索に向けた「意思力」あるいは「意欲」 、⑨不屈の行動力「エターナル・オプチミズム」絶対にヘコタレナイ 、⑩セレンディピティ を挙げている。

小保方晴子さんの冒頭の言葉は、この⑧と⑨を象徴する言葉だと感じました。それがあったからこそ、⑩セレンディピティに遭遇し、世紀の大発見の結果を得ることができたのではないでしょうか。