香港で 2016 年 11 月 5 日に、Asia Pacific PM Congress が開催された。そこで、バーチャル・チーム活用の工夫を説明したプレゼンテーションがあった。発表者は仏金融機関、ソシエテ・ジェネラルの COO の男性で、演題は Making a Difference with Virtual & Multicultural Project Team。それによると…
バーチャル・プロジェクトが一般化し、バーチャル・チームはこんにち、「新たな普通のこと「(new normal) になった。そこにある課題は経験上、①タイム・ゾーン、②異文化コミュニケーション(例:③ロケーション(MBWAができない)の 3 点に集約される。
一例として、次のようなプロジェクトのマネジメントを任されたら、どうすべきか?「現在、欧州の拠点で稼働しているシステムを、インドの子会社を活用して、香港とシンガポールのユーザーにインストールする」
発表者は、おすすめの打ち手として、近年の電話料金を航空運賃の大幅な下落という果実を活用しよう。まず、Technology の面で電話会議や TV 会議を多用すべきである。例えば、欧州の拠点とインドの子会社、香港とシンガポールの 4 地域でいずれもが勤務している共通の活動時間が 3 時間に限られているとしよう。それでも、4 地域で共通の時間帯に 1 時間のチーム打合せを毎日行えば、チームとしては、1 日合計 19 時間の活動ができる。
さらに、意識して Travel(出張)を織り込もう。面談の機会を確保することで ”Team spirit” を形成することが大切である。そして、キックオフはできるだけ一堂に会してやろう…というものであった。
私は、バーチャル・プロジェクトの新たな方向を示しているものとして、興味深く聞いた。