3.作業の依存関係を考える
野菜作りは、その成果物である野菜を収穫するまでに必要な作業が幾つもある。
そして、それぞれの作業には順番がある。まず畑を耕して、つぎに土壌をアルカリ化するために消石灰をまく、そして堆肥を施す、種をまくあるいは苗を植える・・・・この順番を間違えると成果物である野菜は出来ないか、たとえ出来たとしても品質の良くない野菜となってしまう。作業の順番(依存関係)は大事である。
4.所要時間には手待ち時間も重要な要素
作業の順番は間違っていなくても、(3)に書いた順番の作業を一度の行ってしまうとこれまた満足のいく成果物を得られない結果となる。各作業の間にはPMの専門用語で「ラグ」と呼ばれる手待ち時間が重要な要素となる。
消石灰をまいたらその後の堆肥を施す作業の間に2週間程度の「ラグ」を設ける必要がある。堆肥を施す作業を終えたら、次の種まきあるいは苗植え付けの作業との間にできれば1週間程度の「ラグ」を設けると出来の良い野菜(成果物)を得られる。美味しい出来の良い野菜をゲットするためにはじっと我慢の時間が大事なのだ。
5.野菜作りはスケジュール最優先
野菜作りプロジェクトは、気候との勝負である。野菜の種まき、苗植えつけのは最適な温度で行わないと成果物は得られない。寒過ぎては播いた種は芽が出ない、植え付けた苗も育たない。私の住んでいる茨城県守谷市近辺の農家の人は経験から導き出した法則を持っている。いくつか紹介すると、ジャガイモの植え付けは3月10日以降、早すぎると芽が出たところを遅霜にやられてしまう。
冬野菜の白菜の種まきは8月25 日前後、大根の種まきは9月5日前後、この時期を逃すと大根の出来は悪い(大きくならない)。SME(サブジェクトマターエクスパート)としての知見である。野菜作りの各作業は経験知から導き出されている最適な時期を逃さないスケジュール最優先が肝要である。
以上