今年の夏も高校野球を観ていた。
監督がバッティングの調子の良い三番打者に犠牲バントを指示したり、調子の良い投手に敬遠を指示している場面を何回か見かけることがあった。
視聴者としての私は、「勝負するだろう!」と不満げに見ていた。
ふと、高校野球をプロジェクトとしてとらえてみた。
監督はプロジェクトマネジャー、選手はプロジェクトメンバーである。
プロジェクトの成功の判断基準によって、監督の作戦は大きく異なるのだろう。
A監督:「この試合に勝つこと」が成功の判断基準
犠牲バント、敬遠を多用
B監督:「選手が満足する野球をすること」が成功の判断基準
選手に任せきる
どちらが良いということでなく、プロジェクトの目的が異なっているのである。
高校野球はすべてのチームが試合に勝つことだけを狙っているわけではないような気がしている。
もちろん、ビジネスならば「勝つこと」だろう。チームメンバーの満足よりも結果が優先されるべきなのは言うまでもない。
私は高校野球はプロジェクトマネジメントが活用できる分野でもあると確信している。
そして、監督こそがプロジェクトマネジャーなのである。
ちなみに私にとって、ラグビーではプロジェクトマネジメントがイメージできない。
監督でなく、フィフティーン自身が中心に感じられるからである。
(ラグビーにスクラムはつきものである・・・あっ、アジャイルかもしれない)