先日テレビで、老化予防の対策として、「秒速1メートルで歩くことができれば、老化は予防できる」と、 とある専門家の話があった。秒速 1 メートルと聞いても即座にどの程度の速さなのか判断できなかったが、時速に直せば、 1 メートル×60秒×60分=3600メートルすなわち3.6kmとなる。一般的な人の歩くスピードとして時速4kmという基準がよく使われるが、 実際に歩いてみると、時速4kmはかなりゆっくりのペースであることがわかる。歩くペースは人により異なると思うが、 私の場合は現状では、平地を普通に歩く時のスピードは時速5km、速足の時は時速6kmであることから、 時速3.6kmのペースは身体上の大きな変化がない限り、まだまだ長い間維持できると一人心地している。
プロジェクトマネジメントにおいては、作業の時間見積もりは重要な要素である。プロジェクトの作業に関わる一人ひとりが、 この作業(ワークパッケージ)ならどの位の所要時間が掛かるか見積もり感を持っていれば鬼に金棒である。 しかし、多くの場合、その見積もり感を持っている人は少ない。たとえ持っていたとしても、古い記憶に基づくものであったり、かなり楽観値の数値であることが多い。
私は先週、四国お遍路の第4弾を行った、自転車で徳島県の22番から愛媛県の43番まで走行距離にして730kmを走ったのだが、 この計画を立てるときに行った時間見積もりは、100km/1日だった。しかし、体力の衰え(平均時速20kmで走りきるのは昔の基準)、 持って行った荷物の重量(多すぎると会う人会う人から指摘されたが)そして、 見積もり時にははっきりと想定していなかった坂道の多さなどの要因から、スタートして2日目から80km/1日に計画の大幅な修正を余儀なくされた。
常に現状にあった見積もり感を持っている事が大事との教訓を改めて認識させられた。