歯科治療プロジェクト2017

2017/08/20 中西 全二

以前に虫歯治療の話を掲載した。
今回はそのリニューアルプロジェクトの話である。
前回とは異なるプロマネ(歯科医)が担当している。

【その1】
今回は、最初の段階で、スコープについて、スポンサーである私とプロマネである歯科医との間で議論された。
とりあえず、虫歯を治すだけなのか、「親不知」の歯も含めたトータルケアをしていくのか ということである。
これにより、「どのような状況になったら、プロジェクト完了とするのか」も理解できた。

【その2】
毎回、口腔内(歯)の状況を撮影し、「見える化」した上で、本日の治療および今後の治療を一緒に確認している。

これにより、安心して、プロジェクトの進捗状況を把握できている。

このプロジェクトを通して、私はいろいろな教訓を得ている。

<1>プロマネはスポンサーの意向に従うだけでなく積極的に自分の意見も主張すること
  私はできるだけ「親不知」の歯は抜歯したくなかった。理由はご想像に任せる・・
 しかし、プロマネ(歯科医)は以下の名言を吐いた。
 「歯を残すために、敢えて歯を抜くとも大切です!」
 この一言で、私は「親不知」を抜歯する決心をした。

<2>プロジェクトを可視化し、常にスポンサーを安心させること
 いくら、プロマネ(歯科医)を信頼していても、「すべてお任せ」ということでは、
 見えない口腔内のことだけに患者(私)は不安になってしまう。
 きちんとプロジェクトの進捗状況を見せることはとても大切である。

<3>ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメントを行うこと
 「私があなたにすべてをお任せします」という姿勢を見せても、
 プロマネ(歯科医)は歯磨き指導等も含めて、
 いろいろ私を巻き込もうとしている。この姿勢はとても重要であると感じた。

蛇足
 もしかすると、歯科大学では、「プロジェクトマネジメント」の講義を必須科目として
 いるのかもしれない・・・