MPUF(MicrosoftProjectUsersForum)、秋の感謝祭2007問題解決ワークショップに参加した。このワークショップの目的は、1.PM(プロジェクトマネジメント)、QFD(品質機能展開)、USIT(系統化されたTRIZ)、TOC思考プロセスなどのツールを学ぶこと、2.それらを活用してプロジェクトを立上げ、問題解決をおこなうことなどである。画期的なのはこれらを一気呵成に短時間でやること、プロジェクトの進行状況を見学者に刻々と伝達することである。プロジェクトは9つ、参加者は150人ほど。ここで見学者といったのは、ワークショップの後半(二日目)は主催イベントの一環として同じ会場で実施するので主催イベントの入場者を指している。前半の部を11/16に行い、後半は11/20に実施される(東京国際フォーラム)。
我々ロゴのメンバーはPMの講師グループとして参加し、プロジェクト立上げについて
そのやり方をわずか15分で説明した。15分は他のツールの場合もすべて同じであり、事務局から、当初その所要時間を聞いたときには驚くとともに、とても無理と感じた。この受けとめは他のツールの講師諸兄も同様であったようだが、事務局の説明を聞くうちに考えが変わった。この15分の部分について、我々は企業内の研修で、対象層によって異なるが30分~60分かけている。つまり、事務局から要請されたのは、この部分の大幅な「教育の生産性向上」であった。
読者の皆さんもご記憶があると思うが、中学の数学の授業で2次方程式の解法を習った。方程式の解は二つで、それを根の公式で導くというものである。例えば、1回の授業で80%くらいの生徒が理解する、ということを教える側(先生)のひとつの目安とする。ある先生がやると1回の授業で生徒のうち50%も理解していないとすれば、それは明らかに先生の教え方がまずいわけである。つまり、教育の生産性が低いということである(生徒の理解度レベルは一定という前提をおく)。生徒がある教科を嫌いになるのは、生産性向上についての、先生を含む「教える側の工夫が足りない」のが主因のひとつと筆者は考えている。
我々は企業内研修を通じて、社内の教育研修のお手伝いをビジネスとしている。あるプログラムについて今まで2日かけていたことが1日でできるようになれば、受講される方々は時間の節約が出来て大いに助かるし、研修窓口部署の方々も日程捻出のお骨折りが軽減されることになる。教育の生産性向上について、我々はプログラム(商品)開発における必須の課題と位置づけている。今後とも継続して商品の改善・改良に工夫を重ねていく