現場 A:
経営陣が要求している予算と納期を必達で実現できるプロマネが欲しい。
しかしながら、誰が見ても、実現不可能な予算と納期である。
「中西さん、それを何とかするのが優秀なプロマネでしょ!」
私は返事に困ってしまった。ステークホルダーと実現可能な数値(但し、高い水準)で合意し、
何とかプロジェクトを遂行するのがプロマネの仕事だからである。
実現不可能なプロジェクトを達成してしまうのは「プロマネ」でなく、「マジシャン」であろう。
現場 B:
ステークホルダーが感動する品質を実現するプロジェクトを遂行せよ!
そもそも、ステークホルダーと合意した品質を満たすのが、プロジェクトマネジメントであるから、
感動させてしまったらゴールドプレーティングである。
予算と品質はどこにいってしまうのだろう!
現場 C:
俺の若いころは土日出勤、深夜残業してこなしたものだ!(残業代は請求せずに・・・)
最近のプロマネは根性が足りない!?
プロジェクトマネジメントには、サービス残業というツールと技法は存在していない。
現場 D:
先輩のプロジェクトマネジメント手法から学びなさい!
先輩曰く、「プロジェクトマネジメントって何ですか?」
先輩から何を学ぶだろうか?
これらの話が、フィクションかノンフィクションかは、読者の判断に任せたい。