ピクトグラムを知っていますか?

2018/03/09 中 憲治

「ピクトグラム」という言葉を知っていますか。「絵文字」とか「絵単語」と訳されますが、皆さんも日常よく目にしているものです。非常口の案内絵図、 トイレの男子用トイレ、女子用トイレの表示絵などがこれにあたります。 文字を理解しなくても、絵図や記号を見れば世界万人の人がその意味を出来るようにと考えられたもので、 いわゆる「ユニバーサルデザイン」の一種です。日本では、1964年の東京オリンピックを契機に導入され、 その後多くの分野に導入されて現在に至っています。

昨日、プラネットの同僚Z.N氏のお嬢様の結婚式にご招待され、RITZ CARLTON TOKYO HOTEL に行きましたが 、このホテルのトイレの表示も東京オリンピックの時に導入された「ピクトグラム」が使用されていました。「ピクトグラム」は全てが共通でもないようです。一カ国の中でも共通のものもあれば、少しづつ違いがあるものもあります。 国が変わればトイレ表示の「ピクトグラム」も大きく異なることが一般的のようです。日本では、非常口を表す「ピクトグラム」は全国共通です。非常口、障害者用を表す車椅子マーク、 禁煙マークなども全国共通です。そしてこの3つは世界共通として設定されていますので、「ピクトグラム」 を導入している国に旅行しても、私たち日本人にも一目で理解できます。○に斜線を入れる Don’t マークなども世界共通のようです。

世界共通の「ピクトグラム」だとそれを見た時に判断に迷うことは無いのですが、これが異なっていると判断を迷うことが度々あります。 同僚のH.N氏はトイレ「ピクトグラム」に関心が強く、世界を旅する旅に珍しい「ピクトグラム」を写真に撮り我々に見せてくれます。 Don’t マークでは、シンガポールで見た「地下鉄へのドリア持ち込み禁止のピクトグラム」あるいは、すこし判断に迷う 「トイレの男女用を表したピストグラム」などです。世界には「男女共用のピクトグラム」もある (未だ見たことはありませんが)との事ですが、これを見た時は判断に迷うなと思えます。しかし、「ピクトグラム」 があれば少々判断に迷うことはあっても分からないで困ったという事態にはならないでしょうが、「ピクトグラム」 では無く文字で表示してあった時は全く判断がつかなくて困る事に陥ることになります。H.N氏の経験では、フランスに行った時の経験で、トイレ表示がフランス語での表示で、どちらが男性用か判断付かず、他の人の出入りを観察してそれを判断したとの経験談を聞いたことがあります。

プロジェクトにおいても、言語によるやり取りの時はいろんな場面でそれを確認する行為が求められることが良く見受けられます 。先日、ある会社での打ち合わせの時「スコープ」の話及んだ時、話が食い違うことに気づき、スコープの意味を確認したところ、その会社では、スコープをプロジェクトの成果物を適用する範囲、 あるいはプロジェクトの対象とする組織の範囲とのこと、スコープをその意味の狭い範囲でしか使っていないことが判明した、 プロジェクトマネジメントにおいても「ピクトグラム」を導入できれば世界共通の理解可能 になることが期待できるのだがと思案している。なお、2020年の東京オリンピックでも新しい「ピクトグラム」が考案・導入されるとの事、期待している。