アゲハチョウの観察報告(その2)をしたい。
今回は「蝶の話」から「ヒトや組織の話」へと展開しているが、論理的にはつながっておらず、私がいろいろ考えるきっかけになったというだけのことである。
【前回の内容】
私は、2020年10月下旬、近隣の公園を散策中に柑橘系の木の葉を食べていたアゲハチョウの幼虫を発見したので、自宅に持ち帰り飼育している。そして4匹が蛹になっている。
【今回の内容】
1.蛹になっていた4匹のうち、1匹が4月中旬に、さらに1匹が4月下旬に羽化した。残りは羽化せずに死んでしまったようだ。羽化した蝶は、3時間ぐらいはじっとしており飛ぶ準備をしていたが、やがて大空に飛び立っていった。
私はいろいろ考えた。せっかく蛹になっても羽化しない蝶もいるのだろうか?
外部要因(自然)ではなく、内部要因(自分自身)の問題なのだろうか?
羽化してもすぐには飛べないので、じっと待つ時間はどのくらいなのだろうか?
ヒトや組織において、せっかく準備したにもかかわらず、最後のチャレンジ、最後の一歩が踏み出せないことも多いだろう。こちらは、最終的には勇気、チャレンジ精神の問題かもしれない。また、すぐに結果を求めすぎて、うまくいかない事例も散見される。
2.5月連休時に、さらに2匹のアゲハチョウの幼虫を見つけたので捕獲した。
こちらは、6月中旬に羽化し飛び立っていった。
私はいろいろ考えた。気温等の条件がそろえば成長が早い蝶もいるように、ヒトや組織も条件がそろえば、成長が早いだろう。
また、先発が後発に追い抜かれてしまうことも世の中では散見される。スタートするタイミングも重要なのだろう。
話は大きく変わるが、コロナから1年半以上経過している。プロジェクトマネジメントではリスクには「好機」と「脅威」があるとしている。そして、いずれととらえるかは、ヒトや組織次第である。私の好きな言葉に「雨が降らなければ虹は見られない」というものがある。そういえば、先日の夕方、新宿で大きな虹を見た! これもその時その場にいなければ見られないのだ。
さらに、少なくとも自分で気づき自分から見ることをしなければ、虹は見ることができないである。