「千の風になって」がミリオンセラー達成

2007/08/15 香月 秀文

NHKのニュースによると 「千の風になって」がミリオンセラー達成が報道されていました。クラッシックで は始めての快挙だそうです。
2-3年ほど前に 「クラシックBEST100」が予想に反して30万枚以上売れた時に 発売元の音楽会社 も驚いていましたが 今回も同じ流れの中にあるようです。 日本も成熟社会に突入し、モノが有り余っている状態にありますが ほんの60年前はモノがない状態でした。 物質的に豊かになると今度は精神性の重要さに気がつくということでしょうか。
その時に大切なことは 本物のつよさということです。クラシックのテノール歌手が歌ったことも大きな要素で す。歌詞とメローディーと歌手の三つの要素が揃い今のタイミングに出てきたことが上手くリンクしたかと思い ます。もしこれが15年前のバブル期ですと時期が合わなかったと思われます。すべての要素が絶妙に共鳴した ときにヒットが生まれたものと思われます。
私が担当していたアルコール飲料〔洋酒〕のビジネスで 重要な要素は「AUTHENTICITY」 という ことでした。
本物であること、真正であること、と言う風に翻訳されています。
洋酒においては本物を支える要素として 「HERITAGE」があります。 これは文化遺産とか伝統などと翻訳されていますが、歴史の中でお酒が誕生したストーリーが大きな要素となり ます。 逆に洋酒の世界で嫌う要素が「FAD」気まぐれ、物好き、一時的流行(Fashion)と言われています。